本を作るために準備するもの一覧【アイテム編】

同人誌

「初めての同人誌作りシリーズ」第4回です。

前回の記事では本を作る方法として一般的な「コピー本を作る」「印刷所で製本する」の2つを例に具体的な作業量を一覧として紹介しました。

合わせて作業をするのにどれくらいの時間が掛かるかを解説し、初めての同人誌作りでは全体でおよそ3ヶ月程度の作業時間をみるようにも書きました。

3ヶ月程度あれば、余裕をもって原稿ができるかと思いますよ。

この記事を読んでいるあなたはもう既に原稿をやり始めている!という話もしました〜〜。

本記事では、本作りで準備するアイテムについて解説していきます!

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本作りで準備するアイテム

今回も定番の本作り方法2つを例として、必須アイテムを確認しましょう。

コピー本を作る場合

自分で本を製本する方法の代表として「コピー本」作りを挙げていきます。

製本方法はホチキス留めを活用した「中綴じ」を前提をしています。

  1. コンテンツ/原稿を作る端末や環境
  2. コンテンツ/原稿を作るソフト(アプリ)
  3. プリンター
  4. 印刷用紙
  5. ホチキス本体/ホチキスの針

それぞれ解説します。

1、コンテンツ/原稿を作る端末や環境
→ あなたが作業する媒体や方法のことです。
「端末」はPC、タブレット、スマホをはじめとする電子機器。
人によっては液タブ、ポメラといった専用機器を使用されているかもしれませんね。
「環境」はアナログな方法でコンテンツを作っている方が日頃使っている道具類。
紙の原稿用紙や描画するペン、漫画ならトーンなども含まれます。
水彩でコンテンツを作っている方もいますよね。

キングジムさんの『ポメラ』は文章に携わる人が憧れる執筆専用ガジェット。

2、コンテンツ/原稿を作るソフト(アプリ)
前回で解説した「コンテンツを作る」のと「原稿を作る」のは意味が違うという話に掛かっています。
これは作業を電子機器で行う方のみ準備してください。
コンテンツと原稿作成が可能なソフト、コンテンツ/原稿どちらかのみを作成するソフトがあります。
また、厳密にいえば「アプリ」の正式名称は「アプリケーションソフトウェア」なので、アプリはソフト(ウェア)の一部です。

コンテンツと原稿作成が可能なソフト一例

  • CLIP STUDIO
  • SAI
  • Photoshop
  • Illustrator
  • MediBangPaint
  • Firealpaca
  • Word
  • 一太郎
  • LibreOffice
  • 縦式 など

コンテンツのみ作成するソフト:メモ用ソフトなどテキストだけ編集するもの
原稿のみ作成するソフト:InDesignなど

ここで挙げているのはほんの一例です。

以降の3、4は自宅で印刷する方のみ準備してください。

(外部サービスで印刷する場合、準備する必要はありません)

3、プリンター
→ 家庭用プリンターでOKです。
新しく用意する場合、家電量販店やネットで購入できる5,000円程度のもので十分です。
価格帯/スペックはご家庭での使用状況に応じてご検討ください。

私はヤマダ電機でたたき売り価格5,000円だったプリンターを使っています。複合機なのでスペックも大満足。

4、印刷用紙
→ 印刷する紙はプリンターのスペックに合っているものを適宜選んでください。
枚数は「1部あたりの印刷総枚数 × 印刷する部数+試し刷り分(1部あたりの印刷総枚数×2)」を参考にしてください。
なお、1部あたりの印刷総枚数=原稿ページ数÷4です。

5、ホチキス本体/ホチキスの針
→ 製本する際に使います。
中綴じ用ホチキスを使うと便利ですよ〜。

私が使っているのはマックスさんの中綴じ用ホチキス

印刷所で製本する場合

印刷所を利用して製本する場合、以下の方法が考えられます。

  • 印刷/製本してもらう
  • 製本のみしてもらう

ここでは「印刷/製本してもらう」方法を例として紹介します。

  • コンテンツ/原稿を作る端末や環境
  • コンテンツ/原稿を作るソフト(アプリ)

これだけでOKです〜〜!

以下の解説は前述した内容と同じです。

1、コンテンツ/原稿を作る端末や環境
→ あなたが作業する媒体や方法のことです。
「端末」はPC、タブレット、スマホをはじめとする電子機器。
人によっては液タブ、ポメラといった専用機器を使用されているかもしれませんね。
「環境」はアナログな方法でコンテンツを作っている方が日頃使っている道具類。
紙の原稿用紙や描画するペン、漫画ならトーンなども含まれます。
水彩でコンテンツを作っている方もいますよね。
印刷所によってはアナログ原稿を有償/無償で受け付けているので、アナログ原稿で入稿したい方は印刷所の仕様をご確認ください。

2、コンテンツ/原稿を作るソフト(アプリ)
前回で解説した「コンテンツを作る」のと「原稿を作る」のは意味が違うという話に掛かっています。
これは作業を電子機器で行う方のみ準備してください。
コンテンツと原稿作成が可能なソフト、コンテンツ/原稿どちらかのみを作成するソフトがあります。
また、厳密にいえば「アプリ」の正式名称は「アプリケーションソフトウェア」なので、アプリはソフト(ウェア)の一部です。

コンテンツと原稿作成が可能なソフト一例

  • CLIP STUDIO
  • SAI
  • Photoshop
  • Illustrator
  • MediBangPaint
  • Firealpaca
  • Word
  • 一太郎
  • LibreOffice
  • 縦式 など

コンテンツのみ作成するソフト:メモ用ソフトなどテキストだけ編集するもの
原稿のみ作成するソフト:InDesignなど

ここで挙げているのはほんの一例です。

必須アイテムの紹介は以上です。

中には有料のものもありますのでご自身の都合に合わせて無理なく準備してくださいね。

あると便利なアイテム

続いて、必須ではないけどあったら便利なアイテムの紹介です。

ここではいくつかの状況に分けて紹介していきます。

なお本記事をはじめとする「初めての同人誌作り」シリーズではコンテンツ作成に関する紹介や解説は行いません。

あくまでもコンテンツ作りのヒントとして別記事を設けていますので、アイディアが欲しい時にご活用ください。

原稿を作る時

  1. フォント
  2. デザイン素材
  3. 参考資料

1、フォント
→ 使用しているソフトのデフォルトでも良いですが、フォント1つで本の雰囲気ががらりと変わります。
フォントも作品に欠かせない要素の1つなので、せっかく本としてコンテンツをまとめるなら細部にまでこだわってみると、本作りがより楽しくなります。
フォントごとに仕様や無償/有償かが違います。
使用ソフトによっては相性が悪い場合もあるので必ず仕様を確認してくださいね。
無料フォントなら『FONT FREE』『fontopo』
有料フォントなら『モリサワ』『font navi』が定番。
複数のフォントを一覧で見るには『ためしがき』がおすすめです!

『BOOTH』でもフォントは購入できますよ!

『BOOTH』に掲載されているフォント例

2、デザイン素材
→ 素材を活用するのも本のクオリティアップのコツです!
素材は必ず利用規約を読み、同人誌などに使用しても良いと許可されているものだけ借りましょう。
Canonさんの『おうちで作る同人誌』ではコピー本作成に便利な素材やツールを紹介していますよ。

『おうちで作る同人誌』に用意されている表紙テンプレート例

3、参考資料
→ 同人誌作りで1番参考になる資料は「紙の見本」です。
印刷所から無料でもらえたり、購入するなどしてぜひゲットしてください。
購入する際は以下がおすすめです。
グラフィックさん、REDTRAINさん、竹尾さん、コスモテック(箔見本)さん

グラフィックさんのサンプル請求ページ

一般書籍もおすすめです。

印刷用紙サンプルBOOK

デザインのひきだしシリーズ

コピー本を作る時

  1. 定規
  2. カッター/はさみ/裁断機
  3. カッターマット

製本する際にあると便利なものを挙げてみました。

1、定規
→ 重ねた紙を綺麗に折るのって案外難しいです。
指先で擦ると痛くなったり、綺麗な折り目がつかなくなったり、使う紙によっては指紋や油分がついて見た目が悪くなるかもしれません。
慣れたらあまり気にならないですが、折りたい部分に定規を置いてスライドさせるだけで均一な力が加わり綺麗な折り目がつきますよ!
A5サイズのコピー本であれば30cm定規がちょうど良いです。

2、カッター/はさみ/裁断機
→ 重ねた紙を折ると、どんなに丁寧に整えても端がズレることがあります。
これも慣れ次第ですが、気になるようなら思い切ってカットしてしまいましょう。
カッター/はさみならご家庭にあるので手軽ですし、裁断機を使うと見映えは断然良くなります。
裁断機は100円ショップでも販売されているので、気になれば見に行ってみてください。

3、カッターマット
→ カッター利用時はテーブルなどが傷つかないよう下にマットなどを敷きましょう。
わざわざマットを購入しなくても、読み終えた雑誌を代用してもOKです。
むしろ私はマットよりも雑誌を下敷きにした方がやりやすくて好きです。

アイテムは作業をより楽にするための手段!

本作りをする時に必要なアイテムを紹介してきました。

本を作るためには、必ずお金が掛かります。

有料ソフトなどツールを利用すれば機能的にも間違いはないでしょうが、最初から気合いを入れすぎて息切れするのももったいないです。

アイテムはあくまでも手段の1つ!

アイテムやツール探しをすることが目的ではないことを忘れないでくださいね。

まずはご自身の都合に合わせた必須アイテムを揃えて、本作りができる環境を整えてみてください。

実際に本を作っていきながら出てきた改善点や工夫したい気持ちを元に、環境をアップデートしていきましょう!

本記事があなたの快適な本作り環境を整えるためのヒントになれば幸いです。

次回は本は作るために準備するデータ(原稿)について解説していきますよ〜!

▼ 第5回 本は作るために準備するもの一覧【データ編】(作成中)
第3回 本を作るためにやること一覧で作業量を理解しよう

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