SS名刺メーカー『8P折り本ツール』で作った折本の折り方を解説

同人誌

SS名刺メーカーさんの『8P折り本ツール』を活用した折本データの作り方は別記事で解説しましたが、作ったデータを出力した後は工作をする必要があります。

工作といっても切って折るくらいのことしかやらないので全く難しいことはありませんが、せっかくなので綺麗に作りたいですよね!

不器用な私でもできる方法を解説していますので参考になれば幸いです。

なお、世の中には気軽に折本を作れるツールが色々ありますが、本記事ではあくまでもSS名刺メーカーさんの『8P折り本ツール』を活用して作った折本を想定しています。

他ツール利用時とは仕様が異なるかもしれませんので、あらかじめご了承願います。

それでは早速、工作する時に準備したいアイテムの紹介から進めていきますね。

スポンサーリンク

折本の工作で準備したいアイテム

工作時に準備するものは以下の通りです。

  • カッター
  • 定規
  • 工作マット

カッター
→ 紙の中央に切り込みを入れる時に使います。器用な方であればハサミでも良いかもしれませんが私はカッターじゃないと無理でした!

定規
→ お持ちの定規で構いませんが、A3用紙への出力であれば30cm定規がおすすめです。

工作マット
→ 紙に切り込みを入れる際に下に敷く台紙のようなもの。大きめの雑誌などで代用可能。

刃物を使いますので怪我にだけ十分お気をつけください。

折本の工作手順

それでは実際に折本を作っていきましょう。

手順は以下の通り。

  1. 用紙に切り込みを入れる
  2. 用紙に折り目をつけていく
  3. 用紙を折り、形を整えていく

それぞれの手順を解説していきます。

用紙に切り込みを入れる

用紙を縦半分に折る
(画像はA3サイズの用紙)

まずは用紙を縦長の向きに置き、中心で山折りしましょう。

しっかりと折り目をつけたら一度開きます。

山折り線と印刷された中心線がズレる

開いた用紙を見ると分かりますが、中央で山折りした線と印刷されている中心線がズレるかと思います。

これは仕様なので、出力後に改善はできません。

もし気になるようであれば出力する前に折本データの中心線を消しておきましょう。

なお、完成した折本の飛び出している部分を裁断すれば良いだけなので、中心線に沿って山折りしてもOKですよ!

ただその場合、デザインは少し崩れてしまうかもしれません。

山折りした線の上から切り込みを入れる

印刷されている中心線の長さと揃うように、山折りした線の上からカッターで切り込みを入れます。

ちょっと綺麗に作るポイント

折本の仕上がりを綺麗にするちょっとしたコツは、印刷されている中心線よりも1cm程度長めに切り込みを入れてることです!

切り込みは線の両端に入れてくださいね!

(両端に1cmずつ入れるので、合計で2cm分余分に切り込みを入れます)

用紙に折り目をつけていく

用紙に折り目をつけていく

用紙を横長の向きに置き直します。

横向きにした状態でもまず半分の位置で山折りにしましょう。

折ったら一度開きます。

次は用紙の左右1/4の位置で中央へ向かって谷折りにしますが、画像を参考に折り目をつけてみてください。

ここでも折ったら一度開きます。

用紙を折り、形を整えていく

1枚の用紙の中で様々な位置に山折り/谷折りの折り線をつけたところで、いよいよ折本の形を整えていきます。

まずは用紙を横長の向きに置いたまま縦半分に山折りしましょう。

その状態で用紙を持ち上げ、切り込みを入れた箇所を大きく開きます。

以下の画像を参考にして表紙/裏表紙が手前となるように机に立たせてください。

切り込みを入れた部分は大きく開き、四角の形を作る

ちなみに折り方の解説をするために用紙を机に立たせているだけなので、折り方を覚えたら用紙は机に置いた状態でも折れますよ。

これは何度かやってみてご自身がやりやすいと思う折り方を採用してくださいね。

次は表紙のページを持ち、対角線上にあるページとくっつけます。

以下の画像を参考にしてもらうとイメージしやすいかと思います。

対角線上にあるページと合わせる

事前に必要な折り目は全てつけているので、表紙と対角線上にある2/3ページ目を合わせたら折り目を整えましょう。

そのまま、4/5ページ目も合わせます。

ここでも一緒に折り目を整えてくださいね。

各ページの折り目を整えていくと、折本は二面だけが見える状態になります。

各ページの折り目を整え、表紙/裏表紙を手前に置く

画像のように表紙/裏表紙が手前になるような向きで机に置いてください。

(デザインによっては裏表紙が奥付または本文8ページ目となる場合もあります。ご自身で作成した折本のデザインに応じてよしなに読み替えてくださいね!)

次で最後です。

表紙ページを持ち、6/7ページ目と重なるように折りましょう。

折る時は背中の方から強めに折ると良い

最後の手順はどう頑張っても端がズレるので一番難しいポイントです。

少し面倒ですが、重なっている用紙一枚一枚の角を合わせながら折ると端が綺麗に見えるかと思います。

自分でもひたすら折りまくって研究してみましたが、最後の部分は特に丁寧さよりも勢いと慣れが大事なのかなという結論です。

勢いよく折ってみてくださいね!

自分の折本を例にした完成形/出力はネットプリント

折本はこれで完成です。

紙一枚あれば本ができるって本当なんだな〜と改めてちょっと感動しますよね。

ちょっとした工作のコツ

工作というよりは用紙の折り方のコツの紹介です。

書店で働くとカバー折りで使うちょっとした工夫ですが、用紙を折る時は定規を使うと綺麗に折れますよ。

まずは折りたい場所の目印をつけましょう。

端よりは真ん中寄りが良いです。

まずは指先で折り目の目印をつけておく

目印をつけた箇所に定規を当てて、定規ごと滑らせます。

目印をつけた箇所に合わせ定規を動かす

シュッっと音が鳴るくらいしっかり力を入れて定規を滑らせてくださいね。

そのまま用紙に折り目をつけていきましょう。

折りたい箇所の真ん中に目印をつけておくと折り目のズレが少なくなりますよ。

紙がクシャッとなったりしない?とご心配の方もご心配なく。

勢いよく思いきりやった方が綺麗に仕上がるので、素早く定規を動かしてくださいね。

指で折るよりも綺麗な折り目が作れる方法なのでおすすめです。

本作りなどの際に紙で遊ぶ機会が多い方は特に大きめの定規があると便利ですよー!

文字書きこそ紙で遊ぼう!

折本のデータを作るのも、実際に用紙を折って折本に整えるのも一度やってみたら全然難しくないですよね。

気軽にデータを作ってネットプリントへ登録すれば、文字書きとしての活動の幅も増えるかと思います。

自分の作品を紙にするのって思ってる以上に感動するし、楽しいと思う方も多いのでは。

これをきっかけに本作りへ挑戦するのも良いし、本作りに慣れている方は紙のノベルティをぜひご検討ください!

イベント参加時のペーパーとして折本を頒布するのも良いですよね。

お試しとか、あらすじ載せたりとか。

折本の活用法はたくさんありますので、あなたの文字書き生活が少しでも楽しくなったら嬉しいです!

SS名刺メーカーさんの『8P折り本ツール』を活用した折本データの作り方は以下で解説していますので、こちらも合わせてどうぞ。

SS名刺メーカー『8P折り本ツール』で折本データを作ろう!

コメント